スペイン,口笛で会話?シルボとは?ラ・ゴメラ島の独特なコミュニケーション方法【世界の果てまでイッテQ!】

みなさんこんにちは、

2020年2月2日の日曜日19時58分から日テレで

世界の果てまでイッテQ!イモトWTカナリア諸島&中岡Qtube

が放送されます。

その中で、起伏の激しいカナリア諸島での独特なコミュニケーション方法

というのが紹介されます。

調べてみると、カナリア諸島の中でも特に山と谷が多い

「ラ・ゴメラ島」というところで

「シルボ・ゴメーロ」という口笛でコミュニケーションをとる

「口笛言語」というものがあるそうです。

今回はカナリア諸島にあるラ・ゴメラ島の詳細

口笛言語「シルボ・ゴメーロ」生み出した島の先住民「グアンチェ族」

「シルボ・ゴメーロ」の歴史などを詳しく紹介したいと思います。

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口笛で会話するカナリア諸島のラ・ゴメラ島ってどんな所?

ラ・ゴメラ島はスペイン領のカナリア諸島にある島で3番目に小さい島です。

カナリア諸島はどちらかというとスペインよりもアフリカ大陸のモロッコに近いのですが、

スペインの前身である「カスティーリャ王国」によって

15世紀頃に征服され今にいたります。

島の面積は370㎢で、人口もカナリア諸島の中では3番目に少なく2万人ほどです。

島の首都は「サン・セバスティアン・デ・ラ・ゴメラ・・・

ちょっ!長いですね。スペイン語はよくわかりませんが、

「デ」とか「ラ」とか色々付きますね。(;^ω^)

「サン・セバスティアン・デ・ラ・ゴメラ」という町が島の首都です。

ラ・ゴメラ島を含むカナリア諸島は火山活動による地殻変動で出来た島々

ラ・ゴメラ島は特に山と谷が多く、起伏にとんだ地形になっています。

島の一番高い山「ガラホナイ」一帯が国立公園となっており、

世界遺産に登録されています。

主な産業は観光業ですが、

高地にあるガラホナイ国立公園には、湿った「貿易風」の影響で低地に比べて降水量が多く、

その豊富な水を利用した、ブドウやバナナなどの果樹栽培もさかんです。

口笛言語を産んだカナリア諸島の先住民グアンチェ族とは?

ラ・ゴメラ島を含むカナリア諸島にはヨーロッパ人が訪れる前から

「グアンチェ族」という先住民が住んでいました。

彼らはカナリア諸島の東に位置するアフリカ大陸から、紀元前に移住してきたと考えられています。

北アフリカ出身のグアンチェ族は肌が白く、

文明はあまり発達しておらず、文字を持たなかったようです。

主に酪農と穀物栽培がメインの農業、狩猟をして生活していたようです。

グアンチェ族には、同じ北アフリカのエジプトの影響なのかわかりませんが、

死人をミイラにして埋葬する文化があります。

さらに、いけにえなどの宗教的文化もあったそうです。

スペインによる侵略によって、文化はほとんどスペイン化してしまいましたが、

カナリア諸島の住民にはグアンチェ族の血を引く人々が数多くいます。

※カナリア諸島にはグアンチェ族の母方の遺伝子を持つ人のほうが圧倒的に多いそうです。この理由はグアンチェ族の男性はスペインとの戦争でほとんど死に、生き残った女性とスペイン人による交配(任意、強制問わず)が多かったためです。

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口笛でコミュニケーション?「シルボ・ゴメーロ」とは?

カナリア諸島ラ・ゴメラ島には先住民である「グアンチェ族」が使っていた、

「シルボ・ゴメーロ」という口笛でコミュニケーションをとる「口笛言語」があります。

シルボ・ゴメーロは2009年に無形文化遺産に登録されています。

山と谷が多いラ・ゴメラ島で、声の届かない数キロ離れた相手と会話するために生まれました。

最大5㎞ほど離れた相手と会話できるそうです。

すごいですね!電話のない時代に遠く離れた人と会話できるなんて、夢みたいな話ですね。(^ω^)

もともとはグアンチェ族の言語であった「グアンチェ語」を口笛で表現していましたが、

スペインの侵略によってグアンチェ語は消滅し、

今ではスペイン語の一つである「カスティーリャ語」の母音と子音を、口笛に置き換えて表現されています。

※スペインには方言のような言語が色々あります。一般的にスペイン語と言われるのが「カスティーリャ語」です。他に「カタルーニャ語」や「ガリシア語」「バスク語」などがあります。

複雑ですね。(;^ω^)

唇や舌、指などを複雑に変化させてスペイン語を表現するので、けっこう難しいそうです。(;^ω^)

この口笛言語「シルボ・ゴメーロ」ですが、今では学校の授業に組み込まれているため、

ほとんどの島民が使用することができるそうです。

しかし、学校の授業に導入されたのが、1999年からのため、

それ以前に学校を卒業してしまった人たちは、理解はできるが、口笛で会話はできないそうです。

それは1950年ごろから、農業の衰退や電話の普及などもあり、

あまり口笛言語が使用されなくなったばかりか、

「口笛言語」自体があまり良く思われていなかったためです。

う~ん・・・よくわかりませんが、残念ですね

「口笛谷間の世代」といったところでしょうか?ドヤァ( ゚Д゚)

(谷間の向こうの相手と話す口笛言語ということで・・・)

口笛言語「シルボ・ゴメーロ」まとめ

カナリア諸島ラ・ゴメラ島の山と谷が多く不便な地形によって生まれた、

口笛言語「シルボ・ゴメーロ」ですが、一時期は衰退し消滅の危機に瀕しました。

しかし、地元の人々の努力によって、今では学校の授業で必修科目として教えられるようになり

ユネスコの無形文化遺産になりました。

私たちが覚えるには、まずはスペイン語を覚える必要があり

ハードルが高いのですが・・・(;^ω^)

地元の小学生には楽しいコミュニケーション方法になっていそうですね。(^ω^)

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