ネパールのナムチェバザール行き方は超危険?エベレスト天空村【世界の村で発見!こんなところに日本人】

2020年1月7日火曜日の19時からテレビ朝日で放送された番組

「世界の村で発見!こんなところに日本人」で、

「エベレスト天空村」が紹介されました。

天空村と呼ばれているのは「ナムチェバザール」という町です。

エベレストの中腹にでもある村なのかなあ・・・と思って調べてみると、

ナムチェバザールに行くために通過しなければならない、

高所恐怖症の人がちびってしまいそうな危険な場所ルクラや、

そこに住むシェルパと呼ばれる人々の、死と隣り合わせの過酷な仕事など

色々な危険な事情を知ることができました。

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エベレスト天空村ってどんな所?

ネパールの東、クンブ地方にあるナムチェバザールです。

ナムチェバザールは標高が3440メートルもあり、「天空の村」と呼ばれています。

富士山並の標高なのでいるだけで、高地トレーニングになりそうです。(;^ω^)

ネパールの少数民族「シェルパ」が住んでおり、人口は1600人ほどです。

エベレスト登山の入口になっているため、世界中の登山家やエベレストを見るための観光客が訪れます。

そのため街には宿泊施設や登山用品をあつかう店舗、レストランやインターネットカフェまであります。

超危険!?ナムチェバザールへの行き方は?

日本からの飛行機は直行便がないためタイやマレーシア、シンガポールを経由して行きます。

そしてネパールの首都カトマンズにあるトリブバン国際空港から、

ナムチェバザール最寄りのルクラという町にあるテンジンヒラリー空港まで小型飛行機で向かいます。

トリブバン国際空港は昔、レーダーなどの設備が無く目視をメインに運営していたため、事故が多発したようです。

しかし、日本のODAによってレーダーや管制塔の設備が整い、安全な運営が可能になりました。

しかし!その先のテンジンヒラリー空港はさらに危険で「世界一危険な空港」と呼ばれています。(;^ω^)

霧や雲の多い時期には大体5割の確率で空港が閉鎖されます。
(当然フライトもキャンセルされます。)

標高が高く山岳地帯にあるため気流や天候が安定せず。

滑走路も500メートルほどしかないため、過去に何度も死亡事故が起きています。
(2019年の4月にも3名の方が事故で命を落としました。)

そのためネパールの航空会社では100回以上短距離の離着陸訓練

1年以上の期間経験したパイロットのみが

テンジンヒラリー空港で離着陸することができます。

下の写真はテンジンヒラリー空港の小型飛行機が飛び立つ滑走路です。

短い滑走路の先は700メートルの崖になっており、

離陸を失敗したら真っ逆さまです。怖すぎます!(/ω\)

高所恐怖症の私はこの時点で天空村に行くのはやめておこうと思いました。(;^ω^)

そしてテンジンヒラリー空港のあるルクラという町から天空村「ナムチェバザール」までは山道を20キロほど歩いて登らなければなりません。

頑張れば1日で歩ける距離らしいのですが、標高差が600メートルもあるため

高山病の危険があります。

体を慣らすために途中の町での宿泊を挟んで、2日かけてナムチェバザールまで行くプランが多いようです。

※現在ではカトマンズ~ルクラ間の便が混雑しているため、カトマンズから車でマンタリ空港に迂回してルクラに向かうルートが増えているそうです。

うーむ・・・過酷なエベレスト登山に向かうために、けっこう過酷で危険な移動をしなければならない、

登山家はマゾの方が多いのだろうか・・・(;^ω^)

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シェルパってどんな人たちなの?

シェルパはネパールの少数民族でチベット語の一種である「シェルパ語」を話します。

え?ネパールでチベット語?と思いますよね。

シェルパとはチベット語で「東の人」という意味で、

ネパールの北東にある国、チベットから移住してきた民族と考えられています。

放牧や農業が主な収入源でしたが、ヒマラヤ登山が外国人に開放されると、

高地に慣れた体質を生かして登山ガイドや荷物運びなどをする人が増えていきます。

聞くところによると登山ガイドの仕事は1シーズンでシェルパの平均年収の数倍稼げるそうです。

しかし、エベレストでの仕事は死と隣り合わせです。

海外から来た登山客のために重い荷物を何往復もして運んだり、

お客が安全に登山できるようにルートを整備したりするので、

シェルパが雪崩や滑落するなどして命を落とす事故が多いのです。

2014年には早朝の暗い時間に、登山家のために荷物を運んでいたシェルパが雪崩に巻き込まれ

16名も命を落とすという大事故が起こりました。

その亡くなったシェルパにネパール政府から支払われた補償金が、

4万円だけだというのが驚愕です。
(当時の民間の保険から支払われる金額も100万円程度と驚愕の安さ!)

ネパール政府はエベレストの入山料として年間3億円以上の収入があるのにもかかわらずです。

この事件をきっかけにシェルパ達の待遇改善のための交渉なども行われたそうですが、

いまだ満足な補償は受けられないそうです。(/ω\)

シェルパの家庭というのは夫が外で働き、妻は家庭で家族の世話をするのが一般的なので、

残された家族の生活が非常に困難になってしまいます。

ネパール政府には残された家族に対する手厚い補償制度をお願いしたいですね。

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エベレスト天空村まとめ

  • エベレスト天空村「ナムチェバザール」は標高が富士山なみに高い。
  • ナムチェバザールに行くには「世界一危険な空港」を使う必要がある。
  • シェルパは登山客のために命がけで働いている。

ネパール政府は外貨獲得のために入山許可を出しまくっているらしく、

登山の初心者など世界最高峰に魅力を感じる人々が大量に押し寄せているため、

危険なエベレスト上で渋滞が起こるほどだそうです。

そのため、初心者をサポートしなければならないシェルパにも危険がおよんでおり

入山許可の基準を厳しくするべき、との意見も出ているようです。

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