2020年4月3日金曜日にNHKで放送された
「チコちゃんに叱られる!」で
「イタリア料理にトマトが欠かせないのはなぜ?」
という興味深い話題がでたので、紹介したいと思います。
イタリア料理=トマト
と言えるほど、イタリア料理にはトマトが欠かせません。
というかイタリア料理を思い浮かべると
トマト味ばかりじゃないか!とも思ってしまいます。(;^ω^)
イタリア料理にトマトが欠かせないのはなぜ?
しかし、トマトが持ち込まれた当時は
イタリアでは全くトマトを食べる習慣がなかったと言います。
それではなぜ、これほどまでにトマト料理がイタリアに広まったのでしょうか?
トマトの原産国は?
トマトで有名なイタリア料理ですが、
原産国はイタリアではありません。
トマトは南米のアンデス山脈に自生していたものが、
南米の各地に広まりました。
そして、1523年にメキシコを征服した
スペイン艦隊によって、トマトがヨーロッパ各地に持ち込まれます。
当時、強大なスペイン帝国の支配下におかれていた
イタリアのナポリにもトマトが伝わりました。
怖くて誰も食べられない?
しかし、当時イタリアでは
トマトを食べる人は全くいませんでした。
その理由は、ヨーロッパの人々に恐れられていた植物
マンドレイクが原因だったとされています。
- マンドレイクとは

マンドレイクの果実
ナス科のマンドラゴラ属の植物で毒性が強く、
食べると幻覚などを起こし最悪死に至ることもある
トマトはマンドレイクと同じ「ナス科」の植物です。
そのため、トマトも有毒で危険な植物と思われていました。
たしかに実がちょっと似ていますね(;^ω^)
しかし、トマトは赤や黄色など色鮮やかな実を付けることから
富裕層の間では観賞用として広まりました。
いったい誰が食べ始めたの?
当時は毒の実と恐れられていたトマトを
いったい誰が最初に食べ始めたのでしょうか?
それは、腹ペコだった庭師だったと言われています。
当時、スペインに支配されていたナポリは 税金が高く、庶民は満足に食事も食べられなかったそうです。 そんな中、貴族の家で庭仕事をしていた庭師が 空腹のあまり、庭になっていたトマトを食べてしまいます。 当時、毒とされていたトマトですが、 食べてみるととてもおいしい! ということで、庭師はトマトの実を自宅に持ち帰り 栽培して食べるようになりました。 |
そこを始めとして、イタリア全土にトマト文化が広まったと言われています。
死にそうなくらい空腹だったら、
どうせ死ぬなら!って思って食べてしまっても
しょうがないかもしれませんね。(;^ω^)
当時のトマトはまずかった?
初期のトマトは皮がかたくて、そのままでは食べにくかったといいます。
そこで、イタリア人は品種改良を繰り返して、
実が柔らかく、水分が多くて食べやすいトマトを作り出しました。
さらに、イタリア南部の温暖な気候がトマト栽培に適していたため
イタリア全土でトマトが食べられるようになりました。
日本にみられるトマトの変わった食べ方?
トマトを生のまま食べるのは、世界でも日本だけらしいです。
え?初耳ですね。
私も毎日ミニトマトを丸かじりしていますが・・・(;^ω^)
トマトを甘くなるように作っているのは 日本だけといいます。 イタリアなど外国のトマトは酸味が強く、 煮込んで食べるのが一般的です。 イタリアでは皮をむいたトマトを長時間煮込んで パスタなどのソースを作ります。 |
日本は「生のまま」とか「素材そのもの」の味を楽しむ文化がありますよね。
そういうところから、日本のトマトは甘く改良されていったのでしょう。
イタリア料理にトマトが欠かせないのはなぜ?まとめ
- イタリアの庭師が最初にトマトを食べ始めた
- イタリアの南部の気候がトマト栽培に適していた
イタリアのトマトの起源は諸説あるようですが、
なかなかおもしろいお話ですね。
しかし、貴族の家からトマトの実を持ち出してしまって、
問題なかったのでしょうか?
私はそっちの方が気になってしまいました。(;^ω^)



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